片思いを楽しんでいたが…。
そして、何か月かが過ぎました。
相手は既婚者ゆえ、
私の恋はこのまま片思いで終わるのだと思うと
寂しくなることはありましたが、
片思いほど自由な無責任な感情ってないですよね。
相手のことを考えなくて、
それこそ中学生の夢見る乙女になって、
日々を楽しんでいました。
いろんな妄想もできましたし、
人生初の報われぬ恋愛をしている自分が、
なんだかかわいそうなんて思って
感傷的な気持ちになって
とにかく自意識過剰になって
毎日をただただ過ごしていました。
恋愛ソングとか恋愛映画とかにもこのころははまっていました。
恋する女はみな主人公というのを地でいっていたのです。
20歳も過ぎて、そんな片思いをしていた自分でしたが、
やがては所有欲というものに
自分が侵されていることに気が付いてきました。
どうしても上司がほしいという浅はかな気持ちです。
もちろん奥さんと離婚してほしいとかまでは思いませんが、
不倫でいいので関係を持ちたいというだめな気持ちです。
いいえ。正直で素晴らしいです!
私がもっと早く生まれていたら、
あの上司と結ばれていたのではないかとか、
ありもしないことを想像しては
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休日の日なんか泣くようになりました。
イケない恋はこれがつらくてもどかしいのです。
一歩踏み出したくても踏み出せない。。。
その日は突然訪れてしまった
もはや片思いを楽しめる余裕もなくなってきた私は、
ついに上司とのメールで
私的なことを告白してしまいました。
おそらく夜遅い時間ということもあって
気がめいって緩んでいたということもあります。
直属の上司だったので、
ほぼ毎日、仕事関係の本当に事務的なメールのやり取りはしていました。
明日の目標数値とか、
今月の受注達成率とか
そんなメールからいきなりくだけたメールを送るなんてのは、
私のプライドが許さなかったのですが、
ある日前触れなく、
今月は目標数値を達成したから
来月は部署のメンバーで
バーベキューをしようというメールがきました。
会社でいえばいいことをメールで送ってくるなんて、
珍しいと思っていましたが、
それに返答しているうちに
休日は何をしているのとか
まったく仕事と関係ない話になって、
そして、好きな人はいるの?と
話の内容が急展開していきました。
きっと上司もいろいろと疲れてきっていた
からなのかもしれないと
わからないなりに理由をこじつけて
私はまじめにメールに返答していました。
そして、好きな人もいると伝えました。。。
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