北海道で2人の子どもを育てる専業主婦です。
今でこそ良い夫に恵まれて平穏な毎日を過ごしていますが、夫に出会う前までは、変な男の人とばかり付き合ってきました。
自分の直感に任せて人と好きになると、後々になって彼の変なところがどんどん明るみになっていくんです。
その時のエピソードをいくつかお話しします。
ハイブランド志向の彼氏
学生時代から付き合っていた彼は、大学を出ると、大企業に就職しました。
もともと服や髪形など身なりには、かなり気を遣う人でしたが、高収入になったことで更にハイブランド志向となりました。
ですが、私はその頃、手取り10数万で奨学金の返済も抱えていたので節約した日々を送っていました。
彼と一緒に買い物に出かけていても、買いたいお店の価格帯があまりにも違うので、結局見るだけという日も増えていきました。
また、私の来ている洋服のブランドもチェックをして、「もうちょっといい服きたら?」と言われてしまうこともあり、彼と過ごす時間がどんどん惨めな気持ちになっていきました。
このままでは、自分が人を妬んだり僻んだりする人間になってしまいそうで、その彼とは結局別れてしまいました。
今でも思い出すと悲しいですが、私は今でも『しまむら』が大好きです。
彼と結婚していたら、今頃どんな暮らしぶりだっただろうか…と思うことは時々あります。
ドケチな彼氏
20歳の頃付き合っていた彼氏は、家計簿をエクセルで毎日つけるほどのマメな彼でした。
当然、私とのデートでもその日の行き先や、かかる出費もいつも気にしていました。
付き合いたての頃は、『この人は堅実だなあ、結婚しても家計簿つけてくれる旦那さん最高だな』などとぼんやり感じていた私は馬鹿者です。
ある日、マックでの食事の時の話です。それぞれ食べたいものを選び、あとはお会計だというタイミングで彼は携帯で電卓のアプリを開き、「1000円超えちゃうな。ポテトは2人で1つにしない?ドリンクもLサイズにして二人で飲んだ方が安いよ」と言い始めました。
昼時のマックはとても混んでいたので、私は後ろのお客さんの「はやくしろよ」という鋭い視線を感じながら、早く会計を済ませたくて彼の言うとおりにしました。
ケチの度が過ぎていて本当に恥ずかしい気持ちになったし、二人で1つのドリンクを回し飲みしながら、私は彼のことが一気に嫌いになってしまいました。
すぐに着信拒否をする彼氏
付き合っている彼や夫に対しては、喧嘩をしてでも話をして、お互いの気持ちを伝えあうことが大事だと考えています。
でも、男の人はなかなかそうはいかないんですね。
話をすることも嫌になって、とことん逃げてしまう人もいます。
前に付き合っていた彼は、遠距離恋愛だったにも関わらず、ささいな喧嘩の途中で電話を切り、そのまま1か月着信拒否をされてしまいました。
結婚もして子供もいる今の私なら「ほっとけほっとけ」となるのでしょう。
わたしは当時学生だったので、飛行機でしか会えない距離で、すぐに会いに行くこともできず、このまま別れてしまうことになると思うと本当に不安な日々を過ごしました。
そのくせ、急に電話をしてきたと思ったら、何もなかったようにされると本当に腹が立ちました。どうゆう神経してるの?「しばらく距離を取ろう」というだとか、いくらでも方法はあるはずなのに、着信拒否という手を使って相手を傷つける人は最低だよと、言ってやりたかったです。
「ぽっちゃり好き」という彼氏
私はいわゆるぽっちゃり体型です。
いろいろなダイエットを試してきましたが、どれも長くは続かず、ずっと体型のことは悩んでいました。
男の人と話をしていると「俺ぽっちゃり好き」と公言する人も中にはいますが、実際にどの程度が好きなのかを聞くと、いたって普通の標準体型だったりします。
むしろ細いんじゃないの?という体型までぽっちゃり認定されています。
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標準体型の女子が自分から「私ぽっちゃりなの」というのは論外です。
以前に「ちょうど好みの体型だよ」と言ってくれた人と付き合ったことがありますが、「でもそれ以上太らないでね」と忠告され、3キロ太ると見事に振られてしまいました。
男の人いう『ぽっちゃり』とは、なぜあんなにも曖昧なんでしょうか。
『BMIならいくつまで』だとか『ウエスト○○センチまで』だとか明確な基準を広辞苑にでも乗っけておいてくれませんか?
いい加減はっきりさせてほしいです。
世の中のぽっちゃり娘たちはみんなそう思っていると思いますよ。
家に押しかけてくる彼氏
束縛する人には色々なタイプがあると思いますが、いつも急にアパートに現れる彼氏がいたことがあります。
彼は私のアパートから近いところに住んでいて、朝でも昼でも夜でも、平日でも休日でもお構いなく、私のアパートはいつも突然ピンポンが鳴るのです。
彼にとっては軽い『抜き打ち検査』のような気持ちでいたのだと思います。
「じゃーん!きちゃった。」みたいな軽いお遊びです。
私は疑われるような浮気や、後ろめたいことも一つもありませんでしたが、いつ現れるかわからない彼氏に常に気が抜けない状態になりました。
納豆ご飯のみで食事を済ませていた時に、突然現れた日は恥ずかしさで顔から火が出そうになりました。
(今の私なら全然平気ですけどね…笑)
何度、突然来るのはやめてほしいと伝えても、やめてくれず本当に悩みました。
仕返ししてやろうと思って、私が突然夜中に押し掛けると、「突然来られたら困る」と逆切れされました。
いや、お前がそれ言うんかーい!(ルネッサンス風に読んでね)
カケホーダイという束縛
高校生の頃、携帯電話には『カケホーダイ』というプランがありました。
携帯会社で相手の電話番号を登録すると、その相手との通話が24時間無料になるというもので、高校生の私でも彼氏の番号を登録することができました。
私の周りにも、何組かカケホーダイで長電話しているカップルがいました。
今どきの浮気チェックの王道はlineの確認なんでしょうか。
時々、携帯を取り上げられて怪しい履歴がないかを確認するカップルなんてかわいいものだなあと思います
私はよく『下校から寝るまでずっと通話』という超束縛を受けていました。
彼と電話をつなげっぱなしにして、イヤホンをつけながら生活するんです。
常に通話中なので親との会話も、ノートに文字を書く音もすべて筒抜け。
カケホーダイの浮気などができるタイミングは全くありません。
スーパー束縛電話ですよね。
トイレ中も肌身離さず持ち歩く高校生の私…。
今考えるとぞっとします。
恋って怖いですね。
人として大切な事
人はみんな違った環境で育っているので、それぞれ異なる価値観になってしまうことは仕方のないことです。
だからこそ、感覚レベルで何かが惹かれ、恋愛したり結婚したりするんですよね。
価値観が違うということは、むしろすごく自然なこと。
そんな中で自分にあったパートナーの条件とは、自分のと相手の価値観がお互いに尊重されて思いやれる関係性になれることではないかと思うのです。
私はこれまで何人かとお付き合いをしました。
そのたびに金銭感覚や考え方の違いに戸惑ったり、悲しい気持ちになることがありましたが、今となってはすべてその経験がプラスとなっているように感じます。
『この考え方は自分とは折り合いがつかない』と、判断したり、『この考え方なら、自分とは違うけど尊重できる』と相手に思いやれたり…
これまでのたくさんの経験は今の私の価値観のものさしになってくれました。
そして、今の夫と出会えた時にこのひと『このひとなら一緒に生きていける』と思ったのです。
これまでであった人に感謝しています。