現在30代の女です。
私はずっと遠距離恋愛をしていました。
その期間5年以上です。
遠距離恋愛をしている人が周りにほとんどいなかったので、寂しい気持ちや不安を周りと分かち合うということができずに過ごしていました。
もし、同じような状況がいる方の参考になれば幸いです。
遠距離恋愛のきっかけ
遠距離恋愛になるきっかけを話す前に、なれそめについて少しお話したいと思います。
私と彼の出会いは、同じ会社でした。
先輩であった彼に私が一目惚れして、必死にアプローチしてお付き合いすることになりました。
しかし、告白をしたとき、私も彼も同じ会社を退職していました。
職場恋愛だけど、退職してから付き合ったので、職場恋愛とは言えないかもしれませんね。
退職した私も彼も実家のある地域に引っ越しました。
そこでそれぞれ就職して、定期的に会ったりしました。
さて、私と彼の実家のある地域。
それは関東と関西ほど離れた場所です。
つまり、付き合う前からかなり離れた場所にお互いが住んでいたのでした。
だから、片思いしているときも、自分の存在が忘れられてしまうのでは?と不安でいました。
定期的に連絡をして、存在を忘れないでもらおうと努力していました。
その結果なのか、なんとか付き合うことができました。
彼は私に対して好意を抱いていたようですが、やはり遠距離ということなので、大丈夫かという不安があったようです。
ともあれ、何とか付き合うようになれてとにかく嬉しかった記憶があります。
遠距離恋愛中のデート
遠距離恋愛中、周りの人に「デートってどうするの?」「どのくらいの頻度で会えるの?」と聞かれることが多くありました。
相手の住んでいる地域に行くには新幹線や快速などを利用しても4時間はかかりました。
ほとんど半日を移動に使ってしまいます。
折角だから長い時間一緒にいたいですよね。
だって、私たちの場合、会える頻度は3か月に1回程度だったからです。
良くても2か月に1回。
毎週毎週会えるような近距離恋愛ではないのです。
そのため、毎回旅行のような気持ちでデートをしていました。
事前にどこに行きたいということを大体決めて、そこに沿ったデートをしていました。
大体は相手のいる場所か自分の住んでいる場所です。
5年以上も付き合っていると、ある程度は行きつくしてしまうので、穴場観光スポットなどを探すようにしていました。
また、たまに近隣の県にデートすることもありました。
そうやって気分を毎回変えることで、お互いの新鮮さを長続きさせて行けたのだと思います。
遠距離恋愛と近距離恋愛の違い
近距離恋愛の場合は、やはり会いたいときにいつでも会えますよね。
先ほども少しお伝えしましたが、やはり遠距離恋愛となるとなかなか会いに行くことができません。
私たちの場合は国内だったので、それでも割と会えていたように思います。
国外に相手の方がいる場合は、やはり会える頻度はぐっと下がりますよね。
相手となかなか会うことができないから、不安や寂しさは募るばかりです。
だから私たちの場合は、連絡を頻繁に取るようにしていました。
たぶん近距離恋愛の人よりも頻繁に取っていたと思います。
付き合っている期間、ほとんど毎日電話で連絡を取るようにしていました。
最初の頃は無料通話などがあまり広まっていなかったので、電話料金だけでもとんでもないことになっていました。
近年無料通話アプリや契約プランができて本当に良かったと思います。
電話できない時は、メールなどで連絡をしていました。
またたまに記念日に手紙を送り合ったりもしていました。
なかなか手紙は書く機会ももらう機会もないので、すごくうれしかった記憶があります。
遠距離恋愛中に抱える不安
遠距離恋愛をしていると必ずやってくる不安。
これは男女問わずやってくるのではないでしょうか。
相手が今何をしているのかもわからない。
これは漠然とした不安感があります。
もっと近い距離にいたら、相手が何をしているのか、どんな思いを抱えて過ごしているのかわかるのになとずっと思っていました。
だから会える時は表情を見ながら話をできるのですごく嬉しかったです。
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でも、なぜだか会っていると、会えたことに満足してそれまで話かったことなど忘れてしまうこともありました。
一緒に過ごす時間は電話やメールなどとは比べ物にならないくらい安心感があるということを知りました。
離れていると、相手に別の好きな人ができてしまうのでは?という思いに駆られたりもします。
だからと言って、相手の負担になってはいけないと思います。
私もよく重い女になっていたと思います。
「不安だから」という言葉の免罪符に、相手の時間を奪ったりすることは、遠距離でも近距離でも良くないことだと思います。
この不安を忘れるために私は、できるだけ自分の時間を楽しむようにしました。
それでも起きる不安は、たまに会える機会に思う存分甘えて発散しました。
気づけば長い遠距離恋愛
それでも5年以上遠距離恋愛が続くとは思っていませんでした。
はじめは1年続いたら、「もう一年か」と嬉しく思ってもいました。
ただ、それが1年、また1年続くとこのままずっと遠距離恋愛が続くのかなという思いに変わって行きました。
遠距離恋愛は自分の時間を楽しむことができますが、やはり一緒に楽しんでくれる人がいないのは寂しいと思ってしまいます。
一人で映画を観るということも楽しいのですが、恋人と一緒に観る方がやっぱり楽しいです。
時間を共有することは大切なんだなと感じます。
5年以上続くと、やはり慣れやマンネリも生まれます。
記念日のプレゼントはネタ切れになるし、デートもどこへ行けばいいのか悩むことが多くなりました。
服装も始めは気合が入っていましたが、まあこんな感じで良いかとちょっと油断もしてくるようになりました。
遠距離恋愛を続けていくことにはすっかり慣れましたが、周りの友人が次々に結婚していく中、このまま私たちの関係はどうなっていくのかな?という思いも湧くようになりました。
遠距離恋愛の終わりは?
遠距離恋愛中、結婚の話が出なかったわけではありません。
付き合い始めた時、まだ私たちは20代前半でした。
だから結婚というのは少し遠いことだとお互いに思っていました。
それが2年、3年と付き合いが続くにつれて、これだけ長く続くのだからその内と思うようになりました。
5年も経つと、もう彼は結婚を考えていないのかなという不安が湧いてくるようになりました。
相手にあまりにも結婚の話をするのはよくないと思いつつも、何度も話をしてしまうことがありました。
そのたびに喧嘩をするようになり、もしかしたらこのまま付き合っていても結婚ということはできないのかもしれないと思うようになりました。
そのうちに、彼のことが好きなのだから、結婚なんていいじゃないかと思うように。
結婚を意識しなくなると肩の力が抜けました。
気楽に付き合えるようになったと思います。
そのおかげなのかわかりませんが、彼から遂にプロポーズされ、結婚という形で遠距離恋愛が終わることになりました。
遠距離恋愛からの結婚について
長く続いた遠距離恋愛。
その時の彼が現在の夫です。
結婚する前は、ずっと離れていたから毎日一緒に過ごすようになったらどうなってしまうのかという思いが湧きました。
しかし、一緒に過ごすようになって、遠距離恋愛をしていた期間が遠い昔のように感じます。
離れ離れに過ごすということがどれだけ心に負担をかけていたのかと知りました。
一緒に過ごして、毎日顔が見れるという幸せをかみしめています。
ただ、遠距離恋愛がうまく続かなかったという人も多いと思います。
私の周りにも何人か遠距離恋愛をしてお別れしてしまったという人がいます。
単純に相性という問題もあると思います。
でも、相手を信じるということが大切なんだなと振り返ってみて思います。
相手を信じなければ、長く続くことはなかったと思います。
不安を抱えていた時も、相手のことを信じる気持ちはずっとありました。
好きだけじゃダメだ、という言葉は良く耳にします。
たぶん、好きだけでなく相手を信じるという気持ちも大切なのだと思います。
今遠距離恋愛中の方に伝えたいことは、お互いに信じる気持ちを持ち続けるようにしてくださいということです。
きっと今の状況は変わります。
状況が変わったとしても、隣には相手がいると強く思ってください。