結婚する前の失恋話

失恋
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30代後半の主婦で、子供なし、旦那と二人暮らしをしています。

結婚してもうすぐ10年目ですが、今でも若かりし頃の失恋を思い出すことがあります。

今回は、失恋経験多めの私が、どのようにして振られ、そしてどう立ち直ったのか、アドバイスも含めつつ、お話しします。

告白したら晒し者に

私の失恋黒歴史スタートは、中学までさかのぼります。

当時、陸上部だった私は、同じクラブの先輩に憧れて、どんどん気持ちを膨らませたわけです。

あまり話したこともないうえに、どんな性格なのかさえ知らず、ただ風のように走る先輩の姿にほれぼれしました。

友達に相談したら手紙を書くことをすすめられ、仲介してくれるという、優しい女の先輩に手渡してもらいました。

ですが、数日後に思わぬ知らせを聞いて、ショックでクラブに行けませんでした。

というのも、手渡された手紙は開封されていたものの、その後、クラブハウスの掲示板に貼られていたのです。

私の名前やクラスまできちんと書いておいたので、多くの人の好奇の目に晒され、かなり落ち込みました。

きっと他の女子の嫌がらせだと思っていたら、どうやら先輩自身の性格に難があり、私の容姿を確認してからNGということで、冗談まじりで貼り付けたとか・・。

何だそんなことかと思いますか?

いえ、この事件は後々まで尾を引くこととなり、大人になっても私に強烈なトラウマを残したのです。

「彼女なし」は本当?

大学に進学してからは、好きな彼の性格をしっかり見抜いてから、告白しようと決意していました。

気になる彼は同じ年で、地元が近いということで意気投合し、一緒に通うほど親しくなりました。

明らかに向こうも私に特別な感情があるみたいだし、優しい彼に少しずつ惚れこんいったわけです。

3か月後に彼のほうから告白してくれて、めでたく交際することができたので、ほっと一安心していました。

ところが、バイトが休みの日でも朝から連絡がつかないとか、デートをすっぽかされるとか、妙な行動が頻発するようになりました。

お泊りをした夜、彼が酔って先に寝た時、携帯が鳴る音がしたので見てみると、知らない女性の名前が表示されていました。
翌日、彼を問い詰めたら、1年前から付き合っている彼女がいると言われて唖然としたのです。

ずっと彼女はいないと嘘をついていて、まんまと騙された私は、その他大勢の女子として扱われていたのです。

その事件以降は、もう彼と会うのも嫌になり、バカみたいに信じていた自分も嫌になって、相当落ち込みました。

友達の彼氏と・・・泥沼!?

20歳を過ぎてからの私は、もう男性不信になっていました。

多少いいなと思うくらいなら、絶対に自分から告白しないし、諦めようとするほうが多くなりました。

これまでも然り、選ぶ相手はみんな性格が悪いから、自分の審美眼に全くもって自信がもてなかったのです。

でも、親友の彼氏を紹介された時、そんな私の決意を揺るがすことになったのです。

とにかくイケメン!

というか、私にとってこれ以上ないほどの「ストライク」な容姿でした。

顔面偏差値は90以上、性格も優しくて、友達を優しく気遣う雰囲気に、さらに惹き込まれました。

羨ましくてたまらず、でも略奪はダメだと思いながらも、何かにつけて彼氏も巻き込み、3人でよく会うようにしていました。

でも、私の気持ちに気づいた友達が、ある日まったく連絡してこなくなり絶縁状態に・・。

きっかけは、彼が私のことを「あの子かわいいよね」と言ったからだそうです。

彼とは相思相愛っぽくても、友達が嫉妬して、絶対に引き合わせようとしなかったため、泥沼のすえに友情も愛もなくなりました。

失恋のトラウマその①

気が合うとか、一緒にいて面白いなどという気持ちは、なにも彼氏だけに抱く感情ではないですよね。

プライベートな話は適度にして、遊びに出かけるくらいの軽い付き合いなら、男友達で十分なのです。

今思えば、それは本命と向き合うのが怖いため、友達という枠に留めておきたいだけでした。

でも、当時は手痛い失恋を繰り返していたので、本気で男性と付き合うのが辛かったのでしょう。

どれだけイイ感じの雰囲気になっても、さらには向こうが告白じみたことを言っても、私はそういう関係になるのを避けました。

二言目には「私たち、友達だよね」とくぎを刺し、それ以上、深い仲になるのを徹底的に避けまくったわけです。

本心を出すと上手くいかないというトラウマにより、好きでも男友達のまま放置して、表面上の浅い付き合いの男友達が、やたら多いという状況になりました。

失恋のトラウマその②

男友達は多いけれど、何年も独り身で、彼氏がいそうでいないというパターンに陥りました。

周りから見たら、いつも男に囲まれて楽しそうで、リア充っぽい印象だったでしょう。

実際、そんな風に周りから言われたこともあるし、彼氏がいそうだから諦めた、という男性意見もありました。

男友達のうち、何人かは付き合ってもいいかなと思うこともあり、私のほうから近寄ることもあったのです。

でも、いざ付き合うとなると、どうしても昔のトラウマが邪魔をして、振られるくらいなら撤退しようと、考えてしまうのです。

好きになればなるほど、いつか別れる時がきたら、またこっぴどく振られるに決まっていると感じていたからです。

心身がボロボロになるほど振られたら、きっともう立ち直れないと思い、結局は誰とも付き合うことができませんでした。

失恋から得たもの

友達のままキープだとか、フラれそうになったら気持ちを抑えるとか、私の恋愛はトラウマにまみれて最悪でした。

でも、会社勤めを始めてから出会った女性に、ある助言をいただいて改心できたのです。

その女性も私と同じように、いやもっとひどい失恋経験をしていて、微笑みながらこう言ってくれたのです。

「女はフラれて一人前になるのよね」

「あなたは同性からみても可愛らしいし、もっと素直にぶつかっていいのよ」

この言葉に思わず涙がでて、長年抱えていた失恋のトラウマを、すっきり心から追い出すことができました。

それから間もなく、今の旦那とめぐりあい、喧嘩や別れの危機を乗り越えながら、今に至っています。

結婚してからもなお、昔の傷がうずくような出来事はありますが、そのたびにこの言葉を思い出しています。

フラれて強くなる

フラれるのは怖いし、悔しいし、人間不信になるのはよく分かりますが、どうか「一人前になる」ための試練だと考えてください。

人には言わないけれど、多かれ少なかれ、みんな失恋を経験しているものなのです。

開運ポイントは「トラウマを抱えているのは自分だけ」という悲劇のヒロインにならないことですね。

振り返れば、どの経験からも得るものがあったし、幸せになるために必要不可欠なことだったのです。

十分に考え抜いてふっきれた時には、きっとひとまわり成長できて、運命の出会いに結び付くと思いますよ。