アラフォー男の淡い失恋話2

失恋
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恋した女の子が次々と転校していくナゾの運命。

 私の初恋は、小学校二年生の頃でしたが、初恋の子は三年生の頃に転校してしまいました。

ぽっかりと胸に穴が開いた感じがしましたが、第二の恋が始まるのに、そう時間はかかりませんでした。

数か月ののち、同じ学童クラブに通う同級生のAちゃんが、妙に可愛く見えてきてしまったのです。

 初恋の時と酷似した感情が芽生えだしたため、戸惑いとともに、私の胸の穴が埋められていくような感覚を覚えました。

不思議だったのは、初恋の子が在学中は、視野に入ってもなんとも思わなかったAちゃんが、初恋の子が転校してしまった途端に、妙に気になる存在になっていったことでした。

 私はAちゃんをいじめました。

 学童クラブでフラフープを貸さなかったり、Aちゃんが転んだときに見て見ぬふりをしたり、「うるせーよ」などという悪びれた言葉を発して、気を引こうとしていたのです。

Aちゃんの友人が、Aちゃんと一緒に私の悪口を言うと、私のことを話題にしてくれているものと感じて、嬉しく思ったりもしました。

 ところが、Aちゃんは半年後に転校しました。父親の転勤のためでした。

Fちゃん

 私は再び呆然としましたが、またすぐに同級生のFちゃんを意識し始めました。

Fちゃんは背が小さく、周りから蛙とあだ名されていました。

Fちゃんは、通学路が同じだったので、時々帰り道で見かけることがありましたが、後姿を見かけるたびに、胸がどきどきするようになったものです。

 ところが、Fちゃんは3か月後に転校しました。

理由はわかりません。

 ケロケロケロッピのペンをクラスのみんなに配って、いなくなりました。

 その後も、小学校時代に片思いを抱いた女の子がいましたが、みんなすぐに転校していきました。

 私は意気地なしだったので、片思いの女の子には自分の気持ちを悟られぬよう、むしろアプローチはゼロで徹してきました(Aちゃんは例外)。

だから、私が恋したせいで何かトラブルが起きたわけではありません。

とにかく神様のいたずらだったのでしょう。

 その後、私は好きな子ができてもモジモジして気の利いた話が出来ない人間に育ってしまいましたが、小学校の頃にこうした度重なる失恋経験が人格形成に関与したのではないか・・・などと疑うことが、ときどきあります。