年上に恋した16歳。

失恋
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奈良県出身です。

現在は新潟県でも最も豪雪地帯といわれる中越地方で暮らしています。

40代のバツイチで子供が1人います。

輝いて見えた年上のひと

随分昔に出会ったひとのことです。

彼とは家の近くのガソリンスタンドで出会いました。

当時私は16歳で、原付バイクに乗っていて、時々給油のためガソリンスタンドに立ち寄っていました。

ある日、テレビや雑誌などでしか見たことがないような、スーパーカーのような車がガソリンスタンドに入ってきました。

フェアレディゼットという車でしたが、後ろに羽のような物を付け、フルエアロ状態で車体がとても低く、まるでF1のカーレースに出てきそうな雰囲気の車でした。

エンジン音も低くてうるさくて、とにかく今までに見たことがない雰囲気の車でした。

車の持ち主は若い男性で、給油口にハイオクガソリンが注入されている最中、男性は運転席から降り、スタンドマンの人に「洗車とワックスお願い」と頼んでいました。

生まれて初めての一目惚れ

スタンドマンたちと男性は顔見知りのようで、給油中も洗車中も、従業員が入れ替わり立ち代わり彼と楽しそうに言葉を交わしていました。

私の原付バイクの給油はとっくに終わっていたのですが、何だか彼のスーパーカーのような車と彼から目が離せない心境になりました。

私は給油を終えた自分の原付バイクをお店の隅っこに駐車させてもらい、ガソリンスタンドの店内に初めて入店しました。

スタンドの店内には、コーヒーなどがゆっくり飲めるラウンジのようなコーナーがありました。

当時はまだ缶コーヒーが100円で普通に飲める時代で、私は缶コーヒーを買って奥のソファに腰かけました。

コーヒーを買ってみたものの、私の意識は彼に一点集中。

何歳ぐらいのひとなんだろう…。

どこから来たんだろう…。

髪の毛サラサラで、茶髪でカッコいいな…。

そんなことが頭の中でぐるぐる回っていました。

それまでにも恋はしたことはありましたが、一目惚れは私にとって初めての体験でした。

見ているだけで幸せな恋

彼とスタンドマンの人たちはおしゃべりに夢中で、何の用事もないくせにソファに座っている十代女子がそこにいることには、なかなか気づきませんでした。

もちろん、私は車にも詳しくなかったし、あまりにも大人っぽくて輝いて見える男性に話しかけるなんてことはできませんでした。

ただ見ているだけで幸せ状態でした。

けれど不安だったのは、彼の車の洗車とワックスがけが終わってしまったら、もう二度と会えなくなるんだろうなということ…。

話したい。でも話せない。どうしよう、どうしようと思っていたとき、店長さんが私に気づいて話しかけてきました。

「あれ。めずらしいね。なんで店の中におるん?」

店長の一言のおかげで、店内にいた人たちの視線が一斉に私に向けられました。

その中に、憧れの彼の顔もありました。

夢のような時間が始まった

私に気づいた彼は、こっちを見ながら従業員の人たちに訊きました。

「可愛いね、この子。いくつ?」

「あー、この子な。近所の子やねん。16か17やんな?」

「はい。16です!」

彼は今度は従業員にではなく、私に直接話しかけてきました。

「細いね。ちゃんと食べてる?名前は何ていうの?何て呼んだらいいかなー。俺とご飯行ってみる?俺おごるよ」

次々に来た質問に、どう答えて良いかわからず、ただ「一緒にご飯行きたいです!」というのだけは大きな声ではっきりと答えることができました。

彼から家の場所を訊かれ、地図を描き、2週間後の日曜日にドライブしようという約束をしました。

2週間後に彼とデートして以来、あのスーパーカーのような助手席に乗るのは、いつも私になりました。

お姫様気分と一抹の不安

スタンドマンたちが後で教えてくれたのですが、彼はとにかく半端じゃない額を稼いでいるそうで、だから車なんかにもお金がかけられるということでした。

年齢は私より7歳上の23歳で、当たり前のことですが16際の私から見れば超大人で、私はどんどん彼にハマっていきました。

デートはだいたい2週間に1回と決まっていて、会ったときには食べたい物を何でもおごってくれたし、ショッピングセンターに行くと次々と洋服やバッグや靴を毎回買ってくれました。

大人の男って凄い!と思い、そんな彼氏を持つとお姫様になれるんだ!とも思っていました。

純粋すぎる恋で、私にとっては世界は彼中心に回っているかのようでした。

ただ時々不安になったのは、彼は絶対に2週間に1度しか姿を現してくれなくて、会う前夜には電話をくれるけど、それ以外の日に連絡してきたことはありませんでした。

それと、名前は教えてくれたけど、苗字はいつまで経っても教えてくれず、何がどう不安かは当時の私にはわからなかったけど、なんだか「秘密がある」という感じがあったのが気になっていました。

天国から地獄へ一直線

2週間に1度のデートが定番になって半年目、彼からの連絡が来なくなりました。

もしかすると入院でもしたのだろうか、怪我か病気だったらどうしよう…と悩みました。

ある日、私はタクシーを使って彼の家を探しに行きました。

住所を知っていたわけではありませんが、だいたいの家の場所を以前に聞いていたし、苗字はわからないけど、彼の車は目立つから、車さえ見つけることができれば家がわかると思ったのです。

さんざん界隈をうろつきましたが、残念ながら彼の家を突き止めることはできませんでした。

それっきり、彼とは電話が通じることも、顔を合わせることもないままです。

ただ、それから1年くらいしてから、彼の近況が耳に入ってきました。

彼の中学時代の同級生の男性が、私がいつも給油しているガソリンスタンドに来たとき、教えてくれました。

「あいつ行方不明みたいになってたけど、2~3ヶ月ぐらい前に結婚したらしいで。もう何年も付き合ってた人と」

一瞬、何を言われているかがさっぱり理解できませんでした。

何年も付き合っている人がいた?

結婚?

私とではなく、他の人と結婚?

付き合ってたのは私ではなかったってこと??

別れ話もなく、向き合って将来のことを話すこともなく、急に現れ急に消えてしまったひと。

これほど無残な失恋は、後にも先にもこのときだけです。

最後に

「悪い男に引っかかる」とか「男に遊ばれる」とか「二股」という言葉。

聞いたことはありましたが、実際に自分がその立場になっているときというのは、案外無我夢中すぎて気づかないものだと思います。

特にまだ自分自身が思春期で、未熟な年の頃というのは、自分のこともちゃんと見えていないし、好きになった相手がどういう人なのかを見抜く力もなくて…。

今の時代はインターネットとスマホがありますので、男に遊ばれてあっさり捨てられる女子が、きっとたくさんいるんじゃないかな…と思います。

普通の失恋なら受け止められますが、ちゃんと失恋させてくれる機会もないまま、相手が忽然と消えるというのは本当に辛いものです。

できれば、他の女性たちには経験してほしくないみじめな失恋体験です。

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