運命の人と堕ちていく私…

恋愛
マスクdeお見合い

家事育児に奮闘する37歳の主婦です。

結婚するまでは恋愛に趣味に遊びにと自由に生きてきましたが、自由のない今の生活から少しでも幸せを感じようと日々小さな幸せを噛みしめる毎日です。

過去に経験した痛みがあるからこそ今がある。

そんな事を常々実感しながら生活しています。

恋愛に信条を持つ

10代の頃から彼氏ができると生活が彼氏一色になり、何をするにも基準は彼氏!だった私。

しかし、そこは自分の気持ちに正直な自由人。

他に彼氏よりも魅力的な人ができると、その時点でキッチリ彼氏と話し合い自分の気持ちを告げてきちんと別れてから、次の恋愛へと全力で頑張る。

「浮気・二股はしない!」

自由人ながらも、そこだけはキッチリと筋を通す。

それが私の恋愛への信条でした。

そんな私は、19歳の頃に1年ほど付き合っていた彼氏がいました。

優しくいつも私を気遣ってくれる彼氏で、将来の話もちょこちょこ出ていた状況。

そんな中、ある日友達から飲み会の誘いが。

「彼氏がいるならコンパには行かない!」

が信条だった私はその飲み会に男性がいるか否かを友達に確認。

「女だけの飲み会だから大丈夫!」

それならばと飲み会参加にOKを出し、当日待ち合わせ場所に向かうと…何故か見知らぬ男の人達が3人。

「騙したな!」

と友達を責めると

「本当ごめん!飲み会の女メンバーが足らなくて…。コンパじゃないの、ただの飲み会だから!

男はいないものだと思って好きに飲んでくれたらいいし、今日は私が奢るからお願い!」

と懇願され…。

仕方なく居酒屋へ向かうと、先に居酒屋へ行っていた男の人が一人出迎えてくれました。

人生で初めて運命を感じた男性

居酒屋で出迎えてくれた人を一目見て衝撃を受けました。

19年間思い描いていた理想の人。

顔、背格好、髪型、ファッション全てが私が思い描いていた

「理想の人像」

そのままピッタリ当てはまったのです。

自分でも「こんな完璧な人いないわ(笑)」と思いつつ思い描いていた理想のダーリン。

「運命の人いたわ」

と一人心で呟いてしまう程衝撃でした。

しかし、そこは10代なりに恋愛をしてきた私。

「いやいや、やはり中身が1番ですからまだ分からんぞ!」

とりあえず席に着きそれぞれ自己紹介の後に飲み始めます。

友達に聞いていた通り、コンパと言うよりはただの飲み会の雰囲気で、各々ワイワイと好きなように飲み食いする感じ。

そんな中真向かいに座った運命人の彼。

名前はD君。

とても明るく細かいところまでさりげない気遣いをしてその場の雰囲気を盛り上げます。

チャラさは無く落ち着いている雰囲気もありながら空気を読み、誰隔てなく接するD君。

趣味の話も私と一致。

「これはマズイ」

彼氏がいる私は必死にD君の魅力に引き込まれる事が無いよう目をそらしますが…これでもかと私のハートを掴みます。

中身も正に理想像そのものだったのです。

浮気をするんだ!私!

飲み会が終わる頃には、完全にD君に心を持って行かれた事に気付いていました。

付き合えるかどうかなんて分からない。

ただ、惚れてしまった。

「運命」を感じてしまった。

私はその日に彼氏に連絡。

きちんと自分の気持ちを正直に話、別れ話をしました。

突然の事で動揺する彼氏に終始謝り、

「好きな人ができました」

と。

最後はきちんとお礼を言い別れました。

D君に惚れてしまった私は、飲み会の幹事だった友達に彼氏と別れた事とD君に惚れてしまった事を告げました。

友達は驚きつつも男性側の幹事と連絡を取ってくれた所、D君も私と連絡を取りたがっていたとの事で、私の連絡先をD君に伝えてもらいました。

こうなるともう全力です。

D君からの連絡を待つ事半日。

知らない番号から電話がかかってきた時のドキドキは、それまでの人生で味わった事のない程でした。

飲み会の時のように落ち着きながらも話し上手で、自然と心から笑顔になれる。

早速、次の日に二人でご飯に行く約束をして電話を切った私は、漫画のように枕に顔を突っ込み

「キャーッッ!やったぁぁー!!」

と一人咆哮しました。

運命の人と運命を共にする決意

約束した二人きりのデートの日。

待ち合わせ場所に現れたD君を見て確信。

「夢じゃなかった。やっぱり運命の人だ。」

ご飯を食べに行きウィンドウショッピングをして近付くクリスマスの雰囲気の中街を歩く。

それだけの事なのに体全身から溢れる幸福感。

家に帰ると寂しくて仕方なく、連絡があるとまた全身から溢れる幸福感。

デートを3回ほどした所でD君から

「クリスマスは好きな人と過ごすのが一番だと思う僕と良かったら一緒にクリスマス過ごさない?」

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との言葉で告白され、私は人生で初めて告白された嬉しさでその場で泣きました。

そうやって始まった、運命の人と運命を共にする生活。

「生きてて良かった」

と心から感じる幸せな日々。

一緒にいればいるほど愛情は青天井で溢れ、D君が一人暮らしする家でコタツに入りながらマッタリ過ごす時間が何よりもの至福の時間。

そんな尽きない愛情が溢れる時間は色褪せる事なく、一年、また一年と続きました。

19歳だった私も20代半ばとなり、21歳だったD君も大学卒業後社会人となりいつのまにか20代後半。

お互いの愛情には何の問題もなく幸せな関係だった中、一つ問題がありました。

愛情では乗り越えれない壁

唯一の問題。

それはD君の仕事が続かない事。

自分のこだわりの強いD君は、中々やり甲斐を感じれる仕事に就くことができず、社会人になってから転職する事3回。

ヤル気だけが空回りして、自分の気持ちと実際の職場の環境に折り合いがつけれず悩む日々。

私との将来の為にも早く立派な社会人となって理想の大黒柱になりたいのに、中々そうはなれない焦りと葛藤。

歳をとるにつれ理想と現実の狭間に翻弄され、次第に心を病んでしまうようになりました。

「別にそれでいいんだよ。立派にならなくても私は一緒にいるだけで幸せなんだよ。」

と伝えても、私を幸せにしたいと思えば思うほど、自分の情けなさに涙を流し鬱ぎ込む悪循環。

当時は、まだ鬱病という病気がまだまだ周知されていない時代。

D君は少しづつ心を病み、鬱病となってしまいました。

鬱病への対処法も周知されていなかった為、心療内科に行っても薬をもらうだけ。

D君と一番接する私も接した方が分からず戸惑う日々。

戸惑う私を見てさらに落ち込むD君。

D君は仕事も辞め、心配だった私も仕事を辞めて1日ずっと2人で家に籠る日々が始まりました。

共依存に陥ってしまった2人

2人だけの世界で2人だけで幸せに生きていきたい。

それが一番の理想でした。

仕事もしなくていい。

誰にも会わなくていい。

他人と比べなくていい。

好きな事だけ2人でやれたらいい。

社会の目なんて無い。

社会的地位なんて考えなくていい。

2人でいられたらそれでいい。

しかしそんな理想が現実に通用するわけは無く。

現実を見てまた塞ぎ込み、お互いで励まし慰め合い愛情を確かめ合い、安心してまた現実から目を逸らして2人だけの世界に没頭する。

正に私達は共依存に陥っていました。

気付くと私は、30歳の誕生日。

子供が欲しいと10代の頃から願っていた私に、現実的な「出産へのタイムリミット」が近づいてきました。

そこで再び現実に目を向けた2人。

目を逸らし続けた、現実の社会や周りの環境の変化にショックを受けました。

友達たちは結婚して家庭を築き、出世してバリバリ働いている。

若い頃は一緒にバカをやって遊んでいた友達が、私達が現実に目を逸らしていた間に立派な社会人・父親・母親として社会で生きている。

目を逸らしていた期間の間に私達は社会から置いてきぼりにされていた。

そんなことは当たり前。

何故なら私達は現実から逃げ努力も何もせず、ただただ2人の世界で生きてきたのだから。

現実に向き合った私達は、久しぶりにきちんと向き合い数ヶ月話し合った結果、別れを選びました。

このままではお互いにダメになる。と。

その後の私

愛情だけでは乗り越えることのできない壁がある。

理想を現実させる為には努力あってこそ。

そんな経験をしたからこそ、今こうやって平々凡々ながら主人と娘に囲まれて小さな幸せを日々噛み締めて生きる事ができています。

D君と別れを決意した時は、一気に生きる気力を無くし日々の過ごし方さえ分からなくなり、絶望感から自らの命を捨てる最悪の行為をしてしまいそうにもなりました。

しかし、それでは別れた意味が無い。

お互いの為に、お互いの未来の為に別れを決意したのだから。

生きねば。

この別れを糧にし、二度と同じ過ちを繰り返さぬよう歯を食いしばって生きねば。

そう決心し、絶望を乗り越えゆっくりながら心のリハビリをしました。

そして時間が心を癒してくれ、再び幸せになる為に立ち上がった時に主人に出会いました。

主人は私の理想像とは当てはまりません。

出会ったその日に運命も感じませんでした。

しかし、

「あぁこの人ならこれからの人生、共に切磋琢磨しながら生きて行けそうだ」

と感じました。

「傷の舐め合いでは成長しない」

辛い過去があるからこそ過去の過ちを避ける事ができる。

そして過去があるから今がある。

そう心に刻みながら現実に目を向け逃げる事なくこれからも生きていきたいと思います。

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