アラサー男の純恋愛を聞いてくれ!

恋愛
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29歳男性です。

18歳頃から20台後半まで飲食店で会社員をしていて、今は転職して営業会社に勤めているものです。

飲食時代は長く勤めていたこともあり、ある程度のポジションにいたりスタッフも数十人管理していたのでスタッフとのコミュニケーションなどは大事にしていました。

9つ下との恋愛は成り立つのか

以前、勤めていた飲食店では長く勤めていることもあり、それなりのポジションにいました。

複数店舗の管理を任されていて、店舗ごとにスタッフが十数名おりそれぞれスタッフのモチベーション管理も含め積極的に声かけや飲み会なども参加していてかなり友好関係は築けていました。

立場上スタッフとの私的な連絡は取ってはいなかったのですが緊急を要する連絡をしたりシフト調整などで必要なこともあり全員の連絡先は把握していたのですが、こちらから基本的に連絡はしないようなスタンスでした。

当時は付き合っている彼女もいて隠すこともなく公表していたのでほとんどが知っている状態でしたし、スタッフには異性として感じることもなく関係を築いていました。

そんな中、ある時上司に「〇〇くんとぜひ食事に行きたいと言ってる子がいるんだけど予定つけれる?」と言われました。

何か相談事でもあるのかと思い、その時は何も考えずに「はい、わかりました。」と答えました。

他店舗スタッフとの食事

よくよく話を聞いてみると、そのスタッフは自分の管理外の店舗のスタッフでヘルプでその店舗に入った時に一度か二度ほどあったことがある程度でした。

しかもあまり話したこともなく、印象に残っておらず顔すらも曖昧。

僕自身は特別、異性から人気があったわけではないですが管理者という立場上よく見えたりすることもあり以前にもごくわずか自分のことをいいと思ってくれるスタッフがいたりもしたので今回も少し訝しんでいました。

そしてその上司に理由をつけてお断りしたのですが、数週間後また「どうしても行きたいっていうから一回だけ付き合ってくれ」と言われ、上司の為と思い、しぶしぶ付き合うことにしました。

食事に行き、初めてちゃんとその子を見たのですが綺麗な子でした。

副業でモデルをやっているらしく、副業というかそっちがメインで掛け持ちでアルバイトしてるとのことでした。

とても素直でいいこでしたが彼女がいるので僕も連絡先を交換することもなくその日は別れました。


警鐘と純粋無垢な女の子
“それからしばらくは何もなく平凡な毎日が続くというありきたりな流れなんですが、警鐘はいきなり鳴るもので突然携帯に見覚えない番号から着信がありました。

基本仕事以外の連絡はあまりこないのですが、出てみると相手は以前食事したその子でした。

なんでも連絡先を他のアルバイトスタッフから聞いたみたいです。

困惑しましたが一生懸命勝手に連絡先を聞いたお詫びと食事会のお礼をいうのに好感が持てて気にしなくていいよと伝えました。

さらにその子はもう一度だけでいいから食事に付き合って欲しいと言われ、すごく困りましたがその健気さと申し出を無下にする事も出来ずまた今度ねと約束をしてしまいました。

僕からしたらまた今度っていうのは曖昧な断り文句のつもりだったのですがその子は本気ととったらしく執拗にと言っても過言でないくらい連絡がきて予定を聞かれました。

あまりにしつこかったので食事だけならと自分に言い聞かせて再度行くことにしたのですが食事の帰り際にCDを渡され「これ貸してあげるので聞いて見てください」と言われました。


借し借りしたCDと免罪符
“そういえば最初の食事の時にその子は大好きな歌手がいるみたいな話してたなと借りたCDを聴きながら思い返してたのですが、あまり聞かないジャンルだし正直好みではなかったのですがせっかくかしてくれたのに聞かないで返すのも悪いと思い、一応聞いていました。

しかも返すとき意見とか感想を聞かれて少しも答えれないと面倒なことになりそうと思い、ふと思い出したのですが。

最後にもう一回食事って言ってたよなとか思い借りたってことはまた返さないといけないってことかとようやくここで気付きました。

案の定、彼女から連絡があり再度お誘いがありCDを返すという免罪符で食事に出かけていました。

帰り際また別のも良かったら聴いてみてくださいと別のものを渡され、やんわり断ったら残念そうな顔で「あんまり良くなかったですか?」と聞かれ、その表情と一生懸命さについ受け取ったしまいました。

次第にそれが3枚目になり、4枚目になり会う回数も増えて行きました。

途中からこの子は自分とまた会うためにわざと貸してくれてるのだと気づいてました。

その健気さと純粋無垢な姿にいつしか自分も引かれて行くようになりました。


その子の東京行きの話
“警鐘はいつでも突然なります。

ある日その子から連絡があり、いつものように食事に出かけたのですが彼女の顔が思いつめたような顔でした。

突然、彼女の口から「東京に行くことに決めた」と告げられました。

モデルの仕事を本格的に始めるそうで前々から考えてはいたそうです。

特に何を言う資格もないのですが、何か喪失感と言うか空虚な感覚を覚えました。

が、口には「そうか、頑張っておいでね」とだけ言ってました。

彼女も彼女で表情はなぜか暗く寂しそうで、何を話せばいいかわからなくなりました。

最後まで表情は暗く帰路につき別れる駅で急に彼女が立ち止まり、彼女から付き合って欲しいと告げられました。

東京に行くけど心の支えになって欲しいとのことで
僕は困惑したのと同時に罪悪感が湧き出るような思いをしました。

僕には付き合っている彼女がいて、にもかかわらずこうやってこの子と何度も食事に行っているわけで誤解されても不思議じゃないと思いました。


いなくなって気付くというベタな話
“僕は断腸の思いで断り、さらに自分には彼女がいる事や黙っていた事を詫びました。

そもそも公表しているので知っているはずなのに何で?とも思いましたが、案の定彼女もそれとなく聞いた程度ではあるものの知っていて了承してくれました。

さらに迷惑かけてすいませんと謝罪もして心配させまいと必死に笑ってくれていました。

その無理やりな笑顔に心が締め付けられるようなベタな思いを感じました。

帰り道にその子のことを思い出しながら罪悪感とともに帰路につきました。

数日経ってもその思いは消えず、自分の中でどうしたらいいのか分からなって、なぜ自分はこんな感情を抱いているのか考えるようになりました。

自分が本当に好きなのはこの子じゃないのかと、そう感じるようになって何度も連絡を取ってみようと携帯を持っては置いても繰り返しで、あれほどしつこく連絡があったその子からの連絡はその穂を境に一切来なくなりました。

彼女が東京に行くまではもう後わずかで時間もなく、僕は考えに考え抜いて決断しました。

もう連絡しないと
それが彼女にとって一番いいと思ったからです。

夢を追いかける彼女の迷いになってはいけないと思い何も言わず見送りました。

あれから数年経っていますが彼女が東京で活躍していることを祈っています。


“タイミングってすごく大事だと思います。

出会う人や時期、その時の心情とかで最初は何とも思ってなかったのにいなくなって見てすごく大事な存在だったと気づくこともあります。

僕の場合はウダウダやっているうちにタイムオーバーになってしまって自分の正直な気持ちや思いを打ち明けれずに終わったのですが、これを機に時間は有限で、好機などは一瞬で過ぎ去って行くものだと痛感しました。

どっちが良かったとかよくないとかの話ではなく、後になって後悔するか後悔しないかの話だと思います。

あのまま気持ちを打ち明けてあの子と付き合っていたとしても今でもうまくいっているなんて分からないですし、ひょっとしたら今でも付き合ったりしてるかもしれません。

ただ僕自身かなり後悔していて付き合う付き合わないとかでなく相手に気を使って自分の思いをちゃんと伝えきれないまま別れてしまったので彼女もひょっとしたら僕に遊ばれていただけなんて勘違いしているかもしれません。

自分の思いを伝えることがすごく大事だと気づかされました。