33歳、既婚女性。
自由業で自由に生きてきたぶんだけ、自由な恋愛をしてきました。
基本的にまったりした感覚なので自分からアプローチすることは少ないですが、ここぞと思ったら即行動に出ます。
マイペースな生き物です。
彼女がいる男性からのアプローチ
社会人になりたての頃、仲良くさせていただいている男性がいました。
仕事がらみで顔をあわせることが多かった彼ですが、そのうちにプライベートでも飲みに行ったり、食事に行ったりするほどには仲良くなっていました。
そんな彼から『彼女とうまく行っていない…』という悩みを聞かされ、こちらも親身になってその悩み解決に向けてアドバイスをしたり、話を聞いたりしていました。
そんな会話を重ね何度も悩み相談に答えているうちに、彼はなんと私の方に好意を抱き始めてしまったのです。
まだ彼女と付き合っているという段階でそのことを告げられ、何かとアプローチしてくる彼…わたしは『浮気』に該当する好意をするのが嫌だったので、拒否し続けてきました。
そんなある日、とうとう彼が『彼女と別れた』と泣きながら電話をしてきました。
慰めるために再び会い、その後2週間くらいは弱音や愚痴を聞く日々が続いていましたが、ある時吹っ切れた彼から告白されたのでした。
その頃にはお互い弱いところもカッコ悪いところも知っている仲になっていたので、私の方でもOKを出し付き合うことになりました。
ドラマのような恋は長続きしない
夜のバーで声をかけられたのが、彼との出会いでした。
私は一人で飲みに行っていて、そのバーで行われるライブを聴くことを楽しんでいました。
お手洗いに立って席に戻ろうとすると、行く手を阻むように彼が立っていたのです。
聞けば遠くから見ていて好みだったから気になっていたとのこと。
出会い頭の軽妙なトークが楽しかったので、後日会ってもいいかと思い連絡先の交換をしました。
その後私はしばらく仕事が立て込んでいて、プライベートな時間を確保することができなかったのですが、彼はこまめに連絡をくれて『仕事が落ち着いたらデートしてね』という旨を伝えてきてくれていました。
その後しばらくたって再会し、私たちは六本木や恵比寿などでデートを重ね、晴れてお付き合いすることになったのです。
彼は自分で会社を経営している人で、忙しい中でも私と会う時間はきちんと作ってくれるような優しい人でした。
エスコートも完璧だし、まさにドラマのような綺麗な展開のデートを重ねていました。
しかし2〜3ヶ月した頃、『僕達はちょっと展開を急ぎすぎたようだ』という旨のメールが…。
素敵な状況の恋は長続きしませんでした。
意外な素顔を知ったあと
仲良くなった人とデートをして、お付き合いに発展する…というのは自然な流れだと思いますが、大人になるにつれそのスパンが短かくなって行きがちではないかと思います。
その時知り合った彼も、ほんの数回のデートで付き合うことになったため彼の生活や性格について表面的なことしか知らないまま、彼氏彼女の関係になってしまいました。
その後デートを重ねて行くにつれ、だんだんと彼の素顔というか、素直な生活の状況が見えてくるわけですが、それは私が彼に対して抱いていたイメージに反し非常に子供っぽい印象のものでした。
例えば部屋を片付けられないこと、食事のマナー、敬語などの言葉遣いなど一つ一つは小さなことなのですが、私にとって全てを知ってしまうとそれは『幻滅』に繋がってしまうようなことだったのです。
しばらく彼を観察したり、少しずつ矯正していこうと努力をしたりしたのですが、その状態で30年以上過ごしてきた彼の心に響くはずもありません。
彼のお守りをしているような状況に我慢ができなくなり、私から別れを切り出したのでした。
ないものねだりをしてしまう状況
私にはその時、お付き合いしている彼がいました。
同年代でとても優しく、心温まる付き合い方ができている仲でした。
しかしある日、私は仕事の都合でよく顔をあわせる年上の男性に、恋愛感情を持っていることに気がついてしまうのです。
その男性は一回り以上年上でしたが、爽やかな物腰や優しい態度、トークの内容も年齢差を感じさせないような素敵な方でした。
仕事でお会いするたびにどんどん心惹かれていって、強いときめきを覚えるようになってしまっていた私は、このままでいいのかどうか迷いながらも彼とは別れられずにうじうじした時間を過ごしてしまっていました。
しかしある時彼から、『最近元気がない感じだけど…』と切り出され、逃げ場がないように感じた私はありのままを伝えてしまいました。
彼は悲しそうに涙をこぼし、別れたくはないけれど気持ちは操作できないから…と私に時間的な猶予を与えてくれました。
私は今の安定した優しいおつきあいと、年上の男性とのまだ見ぬ世界を天秤にかけていましたが、やはり自分の気持ちに嘘はつけないということで彼とお別れをしたのでした。
騙されかけた、大人の男性との恋
男性の嘘は簡単に見抜けるももの…という自負があった私は、その相手のことを何も疑っていませんでした。
当時デートをしていたのは年上の男性で、人生経験が豊富なぶんだけエスコートや女性の扱いに慣れている感じで、私はそれを心地の良いものだと享受していました。
デートはいつも素敵で、楽しい時間を過ごしていたのです。
しかしある日、仕事終わりに銀座の街を歩いていると、見覚えのある男性の姿が…そう、私がよくデートをしている男性が、私の前を歩いていたのです。
人混みの中だったので様子がよくわからず、声をかけようか迷うような距離感だったのでなんとなく見守っていると、そのうちに彼と同年代くらいの女性と近い距離で話しながら歩いている様子が分かってきました。
更に観察を続けていると、何と二人の間には小学生くらいの女の子が歩いていて…その瞬間に、彼は既婚者であること、私は嘘をつかれて遊ばれていただけなのだということを悟りました。
それからは彼の連絡は対応せず、一度も再会していません。
幸いだったのはまだお付き合いという段階ではなかったため、男女の中にはなっていなかったこと。
危うく不倫に手を染めてしまうところでした。
電車で毎朝会う彼との話
電車通勤をしているので、毎朝ほぼ決まった電車に乗っています。
そうすると周りのメンバーも、知らない人同士でありながらだんだんと固定のものになってくるものです。
彼と知り合ったのも、そんな朝の通勤電車でのことでした。
背が小さい私はいつも満員電車では苦しい思いをしているのですが、ある時からあまり苦しまずに済むようになっていることに気がつきます。
ふと後ろを見ると、いつも同じ大柄な男性が私の背面を守るように立っているのです。
はじめはちょっと怖いなと思いましたが、声を掛けられるわけでもなく勿論触られるようなこともなく、毎日きちんと守ってもらうだけの関係がしばらく続きました。
『気持ち悪い』という感情が出てこなかったのは、正直に言えば彼の見た目が非常に私好みだったからです。
そんな朝を何回も過ごした後のある日、私は思い切って彼に声をかけてみました。
いつも守ってくれてありがたかったこと、そして良ければ友達になりませんかという趣旨のことを伝えました。
すると彼も、それに応じて連絡先を教えてきてくれました。
今では毎朝彼に会い、一緒に通勤することが楽しみになっています。
恋愛で私が大切にしていること
大人になると、いろいろな状況の恋愛や出会いがあります。
しかし、そのどれもが上手くいくものばかりではないのも事実です。
よく気をつけておかないと、自分自身が悲しい思いをしたり、ひどい時には知らないうちに加害者になってしまうことも考えられます。
そうならないように、お付き合いしたり仲良くする男性には細心の注意を払い、身のふりかたを吟味して行かなければならないなと感じます。
自分からアプローチをするのが好きな方は、そういった危険も少し減るのでしょう。
しかし私のように受身がちな人は、悪い異性に利用されてしまう状況にも陥りやすいように思います。
相手の気持ちや狙いをある程度把握できるような冷静さや経験値、そして自分を危険から守るための感覚を養っておく必要はあると思います。
一番大切にしたいのは自分の気持ちに正直であることですが、それと同等かそれ以上に大切なのは、自分の安全を守れる関係性を築けるかどうかということです。
知らない間に大きな傷を負ってしまわないように気をつけながら、恋愛の駆け引きを楽しんでいければ良いのではと思います。