私の身に起きた恐ろしい恋愛

恋愛
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現在、日中は会社員をしている30代半ばアラサーからアラフォーになりつつある女性です。

20代の頃はこれといった趣味もなく仕事に追われる日々。

30半ばになりようやく仕事の仕方を変え、趣味に囲まれた充実した日々を過ごしてます。

しかし、半年前にとんでもないことが…

出会いと直感

出会いは今から7年前。

初めての転職先。

部署は違うけど、いつも走り回っている私を心配してくれる優しいお兄さん?的な存在。

転職したてで周りに話せる人もそんなに多くなかったので、とても救われていました。

そのうちご飯に誘われるようになったけど、私には他に好きな人がいたし、その人のことは顔があまりタイプではなかったんです。

ご飯に誘われて行く時っていつも勝手に頭の中で付き合うのかそうじゃないかある程度シミュレーションしてて、その人とはそういう対象としてどうしても見れなかったのに、なぜかご飯に行きました。

一回だけだけど。。

何を話したかあまり覚えていないけど、私には好きな人がいてなかなかうまくいかないことをひたすら話していたみたいです。

ご飯に誘ってくれた彼は、前の彼女を病気で亡くして別れたというお話しだけが記憶にあって、その時さすがに深堀りできないと思って、あまり彼自身のことを聞かないようにしていました。

今思えば・・・

ご飯の時に彼の身元をきちんと聞けばよかった。。

退職するまでの2年間

ご飯に行ってから、私が好きな人がいることを話すことによって、彼のことを思いっ切りガードしていたので、ご飯に誘われることもなくなりました。

ただ、案の定私の仕事は毎週全国に出張に行くもので、誰よりも走り回っている努力を彼は近くで見ててくれてたそうです。

当時の仕事は私の中では楽しかったけど、20代の最後の年だったので大きな実績をきちんと残したいという思いがあり、かなりのプレッシャーを感じながらひたすら仕事をしていました。

好きな人と付き合うことにもなり、公私共に充実していて(ような)、ますます彼とは疎遠に。

 

で、その好きな人は・・・

私の直属の上司。

 

毎日一緒だし、そりゃ楽しいですよね。。

でも、正しい恋愛ではなかったので、関係性が職場中に広まり、噂が尽きない。。

それを知って、彼は心配してくれてまたご飯に誘ってくれました。

ご飯に行くことになった。

その日、私は体調不良で会社を休み、彼に断りもなく無断スルー。

会社も、私の異動が決まり退職することに。

同じ時期に彼も退職。

その時も旅行に誘ってくれてたけど、応じることはなくそのまま音信不通。

3度の偶然

退職してから、私は上司だった人ともうまくいかなくなりました。

今まで毎日職場で会っていたのに、退職したら当然会えないし、正しいお付き合いではなかったので休日会えない時も多いし。

転職先でもうまく行かず、その元上司ともお別れして、その当時では人生最悪な日々をしばらく過ごしていたのですが、
なんと、通勤途中の電車に・・・

しかも、目の前に音信不通になっていた彼が座っているのです!

偶然。

向こうは気づかなくて私も怖くて声を掛けられなかった。

通勤途中と言っても、体調不良で遅刻して会社に向かっていたから、そんな偶然なんてなかなかなくて・・・

そうしたら、その次の週にも違う時間帯でまた目の前に座っていました。

その時も彼は気づかなくて、怖くて私も声は掛けられませんでした。

そういうものって続く時は続くから、、今度は1ヶ月後に違う電車で今度は、椅子越しの手すりに音楽を聞いてボーとしている彼が。。。

さすがにこの時ばかりは運命を感じざるを得ませんでした。

いやいや。。。

 

偶然の再会から・・・

その運命と感じた電車での度重なる出会いにも関らわず、私は別の人と付き合うことに。

その出来事は完全に忘れてたようです。

その恋愛もあっさりと終わってしまった時のこと。

今度は私のFacebookに彼からダイレクトにメッセージがきて、3年ぶりに再会することに。

再会した際のご飯は、今までにない安心感を感じて今まで避けてきたことを忘れていたかのように初めて彼と向き合ってみようという意識が芽生え、それから交際スタートまでは本当に早かったです。

それ、なんか怖いです。

最初にご飯に行った時から好きでいてくれていたこと、心配してくれてご飯に誘ったけど私が無断スルーしてしまってとても怒っていたこと、退職する時に旅行に誘ってくれたけどそれも無断スルーして完全に諦めたことを話してくれ、私からは何度も電車で偶然見かけたこと、色々なことを埋めるかのようにたくさん話して、すごく愛し合える関係でした。

 

その時は真実を何も知らずに…。

 

キターーーーーー!

初めての転職先でのゴタゴタと(私が招いたことですが)、恋愛が全くうまくいかなかったこともあり、昔の頑張っていた私の姿を知っている彼は本当に心の支えでした。

彼と彼のお母さん

彼と交際スタートする時に、彼が彼のお母さんと二人で暮らしていることを知りました。

彼の両親が早くに離婚していて、それから彼はお母さんを守るために、二人で生活していました。

彼の責任感を感じその時はとても素敵な男性だなと思っていました。

すぐに彼は彼のお母さんを紹介してくれて、とても好印象だったようで、それから彼と彼のお母さんと私と3人で話すことも多くなり、とても平和な時間を過ごせていたんです。

でも、問題ってやはりいつも起こるんですね。

彼は以前、私と同じ会社で働いていて辞めてから、フリーで仕事をしていて、私と交際する少し前から定職に就けるように転職活動をしていたのですが、全然仕事が決まらないんです。

明日には仕事決定するよと、多分2年くらいずっと言ってました。

だんだんと、何かおかしいなと感じてはいたのですが、それが何か私には分からなく、ズルズルと2年もの時間が過ぎた時。

彼のお母さんの介護の比重が多くなっていたようで、会う時間も少なくなって、彼の仕事が決まらない本当の理由が何なのか考えるようになりました。

自分人生史上強烈なお別れ

確かに、介護は大変ですよね。

だけど、それだけを理由にして全て済まされている感覚に陥って、先に進めない…

結婚を前提にお付き合いしていたので、私の両親にも既に挨拶済み。

結婚は生活なので、彼と向き合っていくことに限界を感じていて、お別れを告げようとした日に彼のお母さんが他界しました。

他界するということは色々なメッセージがあると思っています。

私はその時、彼と2人でうまくやっていきなさい、というメッセージだと勝手に解釈をしていたのですが、四十九日が終わった時の事。

彼の身元が初めて分かりました。

何かって。

年齢が聞いていたものと全然違うこと。

嘘だったんです。

遺品整理をしていた時に、たまたま彼の昔の免許証を発見しなんとなく見て判明しました。

そこからは、学歴も嘘、職歴も嘘、お母さんのことは本当だったけど、名前とお母さんの存在以外は、ほぼ嘘。

私の大切にしていたバックや指輪も知らない間に売られていたし(本人は間違えて捨てたって言ってたけど)
こんな結末が待っているとは、思いもしなかったです。

嘘は簡単に人間関係を破壊します。

一瞬にして全てが崩れ落ちていきました。

彼の嘘とお母さん

彼と出会ってから7年。

お付き合いして2年ほど。

彼の嘘が見抜けなかった自分に反省するとともに、彼のお母さんとの出会いにはとても感謝しています。

お母さんが亡くなってから、全てが判明。

しかも四十九日が経ってから。

きっと天国で彼の嘘の事実を知って、お母さんは私に知らせてくれたのだと思います。

3人で仲良くお話ししていた時を思い出すと今でも胸が締め付けられます。

お母さんが亡くなってからもうすぐ1年が経ちます。

私の目の前に蝶々がよく現れていましたが、彼との思い出を振り切った今、蝶々も現れなくなりました。

彼と出会う前は、これといった趣味もなく結婚して幸せになることしか考えていなかった私ですが、この出来事をきっかけに、人との付き合い方や見るべきポイント、自分の直感を信じた方が良いこと、人に依存した生き方をやめようと思ったこと、たくさんの学びがありました。

そして、人を愛するという人生で一番大切なことを考えられるようになってから、自分を自分で愛することが出来、一人でも穏やかな日々を過ごせることに感謝しています。