私の6つの恋愛エピソード!

恋愛
この記事は約8分で読めます。

現在23歳の男です。

今年の夏までコピーライターとして関西の広告制作会社に勤めていましたが、現在はフリーランスで生計を立てています。

今まで好きになってきた女性は数知れず。

その方々とのエピソードを中心に、これまでの恋愛経験を語っていきたいと思います。

おままごと遊びをしたMちゃん

僕の初恋の相手は、幼稚園の年長さんの時に仲良しだったMちゃんです。Mちゃんは、目がくりくりと大きくておとなしい子でした。

僕もそのころは外で活発に遊びまわるというよりも、室内でパズルや積木なぞをして遊ぶほうが好みだったので、おとなしいMちゃんとは趣味が合い、二人きりで遊ぶことも少なくありませんでした。

その年頃の子供と言いますと、大人のまねごとをしたくなるのが常で、僕たちも例にもれず、夫婦ごっこやおままごとに励んだものです。

遊び場は主にMちゃんの家で、二人でおもちゃなどをもちよりました。

僕は使わなくなった父のメガネを、Mちゃんはお母さんの化粧道具を持ち出して、二人で仮初の夫婦を演じました。

Mちゃんはずっと手鏡を片手に化粧を塗るふりをし、僕は眼鏡をかけて紙で作ったパソコンをいじる。それだけです。

特にそれっぽいこともしゃべらなければ、細かい設定なども決めていませんでした。

ですが、とてもあたたかく、自然な心地よい気持ちになったことをよく覚えています。

あれから長い月日が経っても、不思議と鮮明に覚えているものです。

結局、Mちゃんが別の小学校に行ってしまい、僕たちはそれきりでした。

期待はしたものの、成人式や同窓会などでも会えず終い。

淡すぎる初恋の思い出です。

ラルフローレンのハンカチを持ったAちゃん

僕の住んでいた地区は、良くも悪くも平凡な家庭が集まる場所でした。貧乏でもなく、かといって、裕福すぎることもなく。

不満が無いというのはきっと裕福な証拠なのだろうとも思いますが、やはり説明するときは平々凡々でいささか退屈な、というのが一番わかりやすい説明になると思います。

しかし、そんな中で、ひときわ目立つ家がありました。

庭にはどでかい鳩小屋があり、駐車場にはピカピカの外車が三台もあるのびのびした古風な邸宅です。

地元でも、有名な家でした。その家には子供が三人いて、一番上の娘さんが僕と同じ年で、同じ小学校に通っていました。

そんなお金持ちの長女ですから、当然ものすごい子でした。持ち物はすべてバーバリーか、ラルフローレン。

放課後は、習い事のエレクトーンとバレエのお稽古に通うために、誰とも遊ばずに、さっさと家に帰っていました。

そんなふうだったから、浮いた感じになるのかと思われるでしょうが、本人がとても礼儀正しく、愛想のいい子だったのでそんなクラスでは普通に雰囲気に溶け込んでいました。

ですが僕はそのAちゃんが、ときどきクラスの輪を寂しそうな目で眺めていたのをよく覚えています。

やはり年ごろの女の子ですから、みんなとはしゃぎまわりたいという気もちもあったのでしょう。

そういう時、僕はAちゃんに声をかけ、よく二人で泥団子をつくって遊びました。その時のAちゃんの年相応の笑顔は、今となっても印象深く記憶に残っています。

ただ、汚れた手を拭くのは、ラルフローレンのハンカチでしたけど(笑)

手作りクッキーをくれたSちゃん

僕は小学校高学年から習い事でサッカーを始めました。

僕の地元はとてもサッカーが盛んな地域で、女子サッカークラブもありました。

ですから、ときどき男女混合でサッカーをしたりもしたわけです。

そんな女子クラブの女子にSちゃんという子がいました。

あんまりサッカーが上手ではなく、おまけにぽっちゃりしていたので、GKばかりやらされていました。

本人もあまり楽しくなさそうのが顔にでています(笑)。

僕もどちらかと言えば、根が文科系なので、いやいや運動をするSちゃんに共感し、よく練習のあとなんかに、おしゃべりをする中になりました。

そんなある日、合同練習後、Sちゃんがお母さんと一緒に作ったというクッキーを僕にくれました。

僕はとてもそれが嬉しく、サッカークラブの男子みんなに自慢しました。

ところが、それが間違いでした。

デリカシーの無い小学生男子がそんなことを黙っているわけがありません。

翌日から、ひょんなことでからかわれる毎日。

そんなことに嫌気がさしたSちゃんはサッカークラブをやめてしまいました。

僕自身もとてもショックでした。

そんなSちゃんですが、最近偶然SNSで発見し、どうやらすでに既婚者の様子。

投稿をさかのぼって興味本位に写真を見てみると、あのころのぽっちゃりした面影はどこへ行ったのか、そこにはモデルばりの痩身美女が(笑)。

少し寂しくもありましたが、やはり嬉しい気持ちが大きかったです。

罪の意識も薄らぎました。

初めての彼女Yちゃん

中学二年の時初めての彼女が出来ました。

名前はYちゃん。吹奏楽部所属のおとなしい子です。

口数は少なかったですが、笑顔がとてもかわいい子でした。

僕はもう有頂天も有頂天で、毎日毎日Yちゃんを家まで送って帰っていました。

部活もそっちのけでずっとYちゃんのことを考える毎日。

しかし、Yちゃんは、そんなふうに付き合った瞬間、突然がっつくようになった僕に、少し苦手意識を覚えてしまったのでしょうか、結局半年もせずに破局してしましました。

しかし、Yちゃんは、そんなふうに付き合った瞬間、突然がっつくようになった僕に、少し苦手意識を覚えてしまったのでしょうか、結局半年もせずに破局してしましました。

僕はもう、一世一代の失恋を経験したような気持ちになって、ごはんも喉を通らず、友達付き合いも極端に悪くなりました。

しかし、まあ、若い男は凹み方が激しい分、立ち直りも早いものです。

徐々に部活も、勉強も、普段通り集中して取り組めるようになりました。ご飯ももりもり食べる。

誰もが一度は通るような、何の変哲もない失恋ですが、こういうベタな恋愛と失恋を経験できたというのは、正直なところ僕の人生におけるささやかな誇りでもあります。

不思議系少女Tちゃん

高校の時に二人目の彼女が出来ました。

それがこの不思議系少女Tちゃんです。

Tちゃんは地元ではちょっとした有名人でした。

なぜなら、髪留めから靴紐に至るまで持ち物が全部紫だったからです。

どこにいても目立ってしょうがありませんでした。

ただ、中身は派手ではなく、控えめで無口な方。

そのギャップも、みんなから不思議がられていたところです。

もちろん、僕もそんな彼女のギャップに参ってしまい、距離を縮めて告白。結果、無事オーケイということで、喜びました。

しかし、告白を受け入れた理由が、Tちゃんいわく、僕の苗字が好きな少女漫画に出てくる推しの苗字と一緒だからという、なんとも複雑な理由からでした。

しかも照れ隠しなどではなく、本当にそう思っている様子・・・。

このあたりから、なんとなくアレ、って思い始めたのですが、付き合っていくうちに、だんだんとTちゃんの不思議な部分をたくさん目の当たりにし、平凡な男子高校生だった僕はついていけなくなってしまいました。ということで、付き合って三か月で破局。

そんなTちゃんは高校卒業後、誰一人消息がつかめず・・・。

どなたか、街で全身紫色の女性を見かませんでしたか?

オムレツの上手なFちゃん

Fちゃんとは、大学受験期に付き合いました。

同じ大学を目指して受験勉強を行ううち、志望校の情報をやりとりなどを通じて、距離が近くなっていき、大学合格と同時に、喜びのあまり勢いで付き合っちゃったという感じです。

大学に入ってから、僕とFちゃんは家も近かったので、そのうち僕の家で半同棲のような形で毎日を過ごすようになりました。

今まで女性と二人で寝食を共にしたことのなかった僕は、何もかもが新鮮でした。

中でも、もっとも印象に残っているのが、Fちゃんの作ってくれたオムレツです。

お母さんから習ったという、そのふわふわのオムレツは僕のがっしり掴んで離しませんでした。

「ああ、このまま二人で付き合って言って、もし結婚ということになればこのオムレツが毎日食べられるのか」とぼんやり思ったものです。

しかし、僕にとってFちゃんはあくまで高校時代、つまり過去の象徴。

大学という広い世界で多くの魅力的な人や物に触れた僕は、自分もその中に何の制約もなく飛び込んでいきたいと思うようになりました。

そんなわけで次第にFちゃんとの付き合いが息苦しくなっていき、最後は喧嘩別れ。

ずいぶん身勝手なことをしたものだと思いますが、お互いのためにも別々になって正解だとも思っています。

ただ、悪いことばかりだったわけではありません。

その一つに、オムレツがあります。

あのオムレツは間違いなくおいしかったと今でも断言できます。

総括!

6つの恋愛エピソードを書きました。

書いているうちに、なかなか懐かしい気持ちになってきました。

こうしてみると、ずいぶんいろいろ恋愛を経験してきたなと思います。

勉強なんかと違って恋愛というのは、誰もやり方を教えてくれるわけではないので、ひとつひとつが手探りで体当たりです。

ですから、そのたびに全力を尽くさねばななりません。

大人になっていくにつれ、やり方がこなれてきたり、収入や社会的地位など別の要素が絡んできますが、若いうちの恋愛というのは、基本的にそう言うものなのではないかと思います。

当然、不安定なものであるために、嫌なことや恥ずかしいことなどもあると思いますが、基本的には人を啓発してくれるいいものであるように思えます。

今、自分のことを改めて振り返ってみると、恋愛は僕にいろいろなものを与えてくれたなあ、としみじみ思います。

まだまだ、僕も若いほうに入るので、変に大人ぶらず、いい恋愛を目指したいと思います。

最後に皆様方にも、良い恋愛が訪れることを祈っています。