二人で見たジブリ映画「耳をすませば」
ユミさんとの4回目の出会いです。また懲りずに、いつもの喫茶店で待ち合わせです。
今日は二人が大好きなジブリ映画「耳をすませば」を見るため、映画館のある街の中心地まで、ドライブしました。もうなんとなく、この頃から、出会った頃のような元気や笑顔がなくなっていたことに、私は気が付かなかったのです。
気が付いていれば、対処方法もあったのかもしれません。
しかしながら、きっと私もまだ若くて、経験も乏しく、そこまで気が回らなかったのでしょうね。
映画の最中に、手を触れたり、キスを求めても拒絶されて、少し凹みました。
当時は、恥ずかしいのかなぁと、自分に都合よく解釈していました。
映画が終わると、今日は用事があるから早く帰りたいと言われました。
それで急いで帰宅したのを覚えています。
ユミさんの家の近くで「さよなら」しました。
これが最後の別れの挨拶でした。そんなこととは知らず、また会えると信じていた私は、笑顔で手を振り返していました。