会社員の28歳女です。
今まで何人かお付き合いしてきましたが、その中でもかなりインパクトのあった人との出来事を少しお話します。
彼との出会い
私は当時地方から上京して東京の女子大に通っていました。
女子大と言うこともあり学校での出会いはなく、友達とイベントサークルの飲み会に参加しました。
大学の縛りはなく、学生なら誰でも参加でき、その時は20人くらいいたと思います。
その飲み会でくじ引きで席が隣になったのが彼でした。
見た目は髪が短いときの小栗旬似で、かっこいいけれど都会風で苦手なタイプだなぁと思いました。
少し話していると出身地が同じということがわかり、地元の話や高校の話で盛り上がりました。
彼の方が1つ年上でしたが、見た目によらずあんまり女の子に慣れていないようで、見た目とのギャップが意外でした。
その日は飲み会のあと二次会はみんなでカラオケに行きました。
バンドを組んでいるらしく、歌がうまかったので素直にかっこいいなぁと思いました。
その後自然な流れで連絡先を交換し、解散しました。
彼との初デートからのお付き合い
次の日から連絡を取り合うようになりました。
何気ないやりとりでしたがとても楽しかったし、連絡も割りとマメだったので気が合うなぁと思いました。
飲み会から1~2週間ほどたった頃、二人で遊ぶことになり、食事をした後またカラオケに。
その時付き合ってほしいと告白されました。
向こうからの好意は感じていたし、そうなればいいなぁと思っていたので私も”はい”と即答しました。
その時12月の頭だったので、お互いクリスマス前に恋人が出来てよかったー!って感じですかね(笑)
そして、彼はカラオケでMr.Childrenの『抱きしめたい』を熱唱。
歌がうまかったからよかったものの、今思えば恥ずかしいですね。
私もその時はこれから始まる楽しい生活を夢見て、彼の歌声に酔いしれました(笑)
そして、トントン拍子に…
付き合ってからの彼は優柔不断な私をグイグイ引っ張ってくれ、どこに遊びに良くか、何を食べるか、いつもいろいろ決めてくれました。
私はあまりそういうのを決めるのが得意ではなかったので、楽だし決断力があってよかったです。
それから私と彼は半年ほどお付き合いをし、彼の方から一緒に住まないかと提案されました。
私は学生寮に入っており、彼はアパートでひとり暮らし。
お互い距離も遠く、私は外泊するたびに許可を取らなければならない。
相部屋の割りに寮費も高く、彼も家賃が安くなる…ということでメリットをたくさん出し、親を説得。
地元が一緒ということもあり、彼の実家に親と挨拶に行き同棲の挨拶をしました。
うちの母は心配していたけど、向こうの両親が割と楽観的で応援してくれたため、なぜかすんなり同棲がスタートしました。
彼の家財道具もあったし、新たに部屋を借りて新生活が始まりました。
同棲開始、一緒に住んでからは…
一緒に住んでからも基本は彼のペースでした。
家事も一通りできて最初はよかったのですが、その反面とてもこだわりが強かったです。
料理の味付けや、タオルのたたみ方、洗濯物の干し方など…すべて彼流の生活が始まりました。
それだけならまだよかったのですが、だんだん理不尽な彼の態度が目立つようになってきました。
ありがとう、とかごめんねなど照れくさいのか全く言わなくなり、言葉使いも乱暴に…。
ある時はインフルエンザにかかった私が、治りかけて自分でおかゆを作って食べて休んでいると、起きてきた彼が大騒ぎ。
私が使った卵が最後の1個だったらしく、俺の朝飯がない!!!と。
ごめん食べちゃったと言うと、買って来いと言われました。
それはおかしいと反論するも全く聞く耳持たず、押し問答を続けた結果、私が買いに行くことに。
今思えば何で買いに行ったのか…でも本当に収拾がつかなかったんです。
帰ってきて卵を乱暴に渡すと、「ご苦労」と一言…。
同棲して1年ほどでしたが私は疲れきっていました。
同棲生活に終わりを
それからもなんとか一緒に住み、暮らしていましたが、今度は彼が大学に行かなくなっていきました。
まず朝起こしても全く起きれないのです。
私が授業に遅れるよ、と言っても「うるさい!」とまた爆睡。私もだんだん相手にしなくなりましたが、そんな彼自体がストレスになっていきました。
当たり前ですが、彼は単位を落とし留年が確定。
そして、大学を辞めて音楽の専門学校に入り直すためにパチンコ屋でバイトをするといい始めました。
結果彼は大学を中退し、音楽で生きていこうと決めたのです。
毎日アルバイトとバンド練習の日々。
そしてバンド仲間たちに薦められ腕や脚にタトゥーをいっぱい入れ始めました。
それを見た瞬間悲しくて呆れて、もうこの家を出ようと決意しました。
なんでもっと早く動かなかったんだろう…
別れと引越し
知り合いに不動産屋をやっている先輩がいて、物件探しを手伝ってくれました。
引っ越す日を決めて、必要なものは準備をしました。
もちろん彼には内緒で。
その頃には本当に会話もなく、毎日過ごしていましたから。
当日は友達に車を出してもらい、彼が爆睡している間に荷物を出しました。
私の荷物はあんまりなかったので助かりました。テーブルに『今までお世話になりました。さようなら』とメモと鍵を置いて、まるでドラマのように家を出ました。
その日の夜になって、彼から長文のメールが来ました。
今までのお礼と、全部俺のせいだった、ごめんというお詫びなどでした。
今頃言っても遅いよ…と涙が出てきました。
約3年ほど一緒にいましたし、初めての彼氏だったからいろんな思い出がありました。
もちろん彼のいいところも知ってしましたから、こんな風に終わってしまうのが悔しかったです。
失恋を経験して思うこと
そんな破天荒な彼と別れ私もいろいろな経験をしてきました。
彼は私と付き合っているとき、子供も大嫌いで、一生結婚はしたくない、と豪語していました。
(そんなこと彼女に言うか?)
そして、数年後彼のSNSを発見。
彼女と結婚式を挙げたという投稿でした。
真っ白のタキシードに身を包んだ彼を見て、人って変わるんだなと思いました。
姪っ子が生まれてメロメロらしく、もう子供も生まれたんじゃないかな?
まさか彼の方が先に結婚するとは思いませんでした。
一方、私は結婚はまだしていないものの、誠実で、優しい彼氏と平和に暮らしています。
若気の至りのような、ジェットコースターに乗っているような元彼との日々でしたが。
今では私の友達からネタにされています(笑)
失恋で成長できました。