アラサー独身女です。
仕事は一度転職をして事務職に就き4年経ちます。
大学進学から実家を出てこれまで一人暮らしをしています。
男子から好かれる女子になりたくて
私は大学に入るまで女子中学、女子高校に通っていました。
当時は習い事など学校以外の場で男子と接する機会はありましたが、日常的に同世代の男の子が身近にいる生活は小学校以来6年経験していなく、そんななかで男女共学の大学に進学した時の衝撃は今でも忘れません。
学科内で同クラスになった男の子が少し気になっていましたがどうやらその男の子は私の友人が気になる模様。
このままもっと好きになっても実りそうもないのかなと思っている矢先、同じクラスの他の男子学生たちもその女友達に気があるようなのです。
なぜ私の隣にいるこの子ばかりそんなに人気があるんだろう?
当時はそんな風にしか疑問に思いませんでしたが、ある日ふと雷に打たれたような衝撃が走りました。
そうです、彼女はとても可愛いのです。
見た目が良いのです。
容姿の美しい女性が男性から人気を得るなんて当たり前のことです。
でも、当時はそんなことすら分からなかった私はそれから自分の容姿磨きに力を入れるようになりました。
髪を染め、メイクを研究し、洋服を新しく揃え、ネイル、ダイエットと一揃いの美しくなるための努力をしました。
だんだん垢抜けていき、それから人生で初の彼氏ができた時は努力が実ったととても嬉しかったものです。
大好きなピアノの先生
小学校1年から中学の2年までピアノを習っていました。
最初の5年間はの街ピアノ教室に通っていたのですが、小学校5年の冬から中学2年までは両親の知り合いの音大生が自宅訪問をする家庭教師型のピアノのレッスンを受けていました。
その先生は当時音楽大学の2年生。
温厚で物静かなタイプのお兄さん、というのが第一印象でした。
週に1度のレッスンはいつも穏やかに進みましたが私はだんだんその先生に恋をするようになりました。
不純な動機でしたが練習を頑張り、そうすると先生が次のレッスンで褒めてくれるのがとても嬉しくて気付くと毎週のレッスンが楽しみで仕方なくなってきたのです。
しかし、私が中学2年にあがった年に先生は就職をしてしまいました。
どんな仕事をしているのかもう二度と会えないかも聞けないまま私の初恋は終わりを告げました。
大学時代に経験した許されない恋愛
大学に進学してから一人暮らしをはじめ、私は初めてアルバイトを経験することになりました。
学費こそ両親が工面してくれたものの、生活費の足しや多少の交友費を稼ぐために大学付近のイタリアンレストランで週に3日、多い時は5日ほどのホール係のバイトを始めました。
そこで知り合った店長は33歳で、飲食業の右も左も分からない私に手取り足取り優しく指導をしてくれました。
時にバイト上がりの深夜の時間に他の社員には内緒でドルチェを食べさせてくれたり、私の住んでいるアパートまで見送ってくれたりと二人で過ごせる時間を作ってくれて、私は次第に店長が好きになっていました。
告白したいと思っていたある時、実は店長は結婚していて小さい子どももいるという話をアルバイト先の社員さんから聞きました。
その現実があまりに辛く、私はそれから間もなくアルバイト先を辞めてしまいました。
叶わない恋をしばらく引きずりました。
職場で三角関係の果てに失恋を
私は職場に好きな男性がいました。
中途採用で入社した人なのですが、年齢は同い年でしかも同じ部署です。
話をしてみると地元が同じで共通の知り合いも何人かいました。
何度か仕事終わりにプライベートで飲みに行く機会もあり彼に惹かれている自分がいました。
バレンタインが近く、当時20代半ばだった私は子どもじみているかとも悩みましたが思い切ってチョコを渡すことに。
甘いものが苦手ということでビターな商品と一緒に、メールではなく手書きの手紙で告白をしました。
結果は惨敗です。
これからも同僚として信頼し合って仕事をしていきたいとの真摯なお返事だったのですが、あとから別の女性社員と付き合いはじめたばかりだということが発覚したのです。
バレンタインの翌日に「誰かにチョコ渡したりした?」と笑顔で聞いてきた彼女が未だに怖いです。
外国人男性とジムで知り合って
私は大人になってから運動不足を解消するためにジムに通うようになりました。
スポーツジムではクラスに参加はせず黙々と一人で筋トレやジョギングに励んでいます。
ちょうど2年近く前に、同じくジムに通う外国人男性からストレッチ中に話しかけられました。
聞くと彼は仕事で日本に来てもう5年も経つそうでこのジムにも1年ほど通っているとのことでした。
英語圏出身の彼と簡単な英語と彼の上手な日本語を交えてジムで少し話しをする仲に。
私が好意を感じ始めていたころ、なんと彼にお茶に誘われました。
お互い運動後にシャワーを済ませ、いざカフェへ。
ここから私の国際恋愛が始まるものとばかり思っていたのですが蓋を開けてみるとネットマルチ商法の勧誘だったのです。
二倍にショックな失恋を経験しました。
私の人生で最高の失恋
私は大学3年の時にアメリカに1年ほど語学留学をしました。
就職する前にどうしても海外生活をして語学力を身につけたく、就職活動が始まる前のラストチャンスでした。
ロスにある語学学校を選び向こうでの生活をスタートして半年ほどで、同じ学校に通うメキシコ人男性と交際をすることになりました。
お国柄明るく活発な彼と一緒にいることはとても楽しく、英語だけでなくスペイン語も少し教えてもらったり逆に日本語を教えたりと、異文化を背景に持ちながら私たちの幸せな恋愛は月日を重ねていきました。
そんな中、私の帰国日が迫っていき、会えば残り少ない時間を惜しみ、それでも今を楽しもうとお互い笑顔で過ごすとても切ない時間を。
人生最後に会える日に彼が言ってくれた「世界一最高の男性を見つけてほしい」という言葉は今でも忘れません。
人生最高の失恋でした。
私の失恋は・・・
失恋はいつも辛いです。
幼い10代でも、歳を重ねた30代でも、好きという気持ちが達成しないことの辛さに変わりはありません。
しかし、失恋を通して学べることもあります。
自分の考え方やものの捉え方を変えることもできます。
私は変わらずにやっていくという選択をすることもできます。
誰かを好きになり、失恋をすることでしか得られないものも、またあります。
人を好きになることやその先に待ち構える失恋の辛さだけではなく、その尊さを忘れずに胸に抱いていきたいです。