衝撃的な失恋
私は、今では、幸せな結婚をし、子供もいる主婦ですが、20代のころに経験した初めての失恋は、衝撃的な出来事でした。
全部彼に合わせてきたのに・・・
初めに別れようと告げられた時、私はパニックに陥りました。
なぜなら、過去に2人しか付き合ったことがなかったけれど、今までの彼氏には嘘をついたり、浮気をしたり、全て自分の思い通りの自分勝手な付き合いをしていました。
しかし、この3人目の彼氏には、私の方が彼に合わせることが多く、今までの付き合いとは全く違うものでした。
私の価値観や行動を彼に極力合わせるようにして、時間やお金を投資してきたのです。
この彼は、とてもかっこよくて、おしゃれで、頭も良く、自慢の彼だったのです。
どうしても別れたくなかったのです。
あわよくば、結婚したいとまで、ひそかに思っていたのです。
それなのに、別れたいと、言うのです。
どうして別れようなんていうの?
彼は、私に、
「ゆっくり考えたいから、少し1人にさせて」
と言いました。
私は、わかったとは言いましたが、1人の時間を与えてあげられるほど、精神的に落ち着いてはいませんでした。
夜中に寂しくなったり、苦しくなると、
「なんで別れなきゃならないの?」
「別れようなんて言わないで」
と、泣きながら電話をしたりしました。
その度に、彼は優しく応答してくれましたが、私が望む答えはいつまで待ってもくれませんでした。
目が真っ赤に腫れ上がった状態で出勤し、ボケーっとしていることも多く、職場の同僚には、「どうしたの?」と心配されたものでした。
生きてるようで死んでいるような毎日でした。
お酒を飲むと、彼に電話をせずにいられませんでした。
失恋までのカウントダウン・・・
ついに、決定的な別れ
そんなある日・・・
「やっぱり、無理だと思う」
と、はっきりしない別れの言葉を突きつけられました。
少しの期待を持って、電話ではなく、会って話をしたいとお願いしました。
彼の家にいつものように出向き、落ち着いて話をしました。
もう失恋なんてイヤ・・・
どう話しても気持ちがかわならないことが、だんだんとわかってきて、私は諦めて、帰ることにしました。
不思議と、円満に、楽しかった思い出などを話しながら、ありがとうと感謝の言葉を掛け合いながら笑顔で別れたのでした。
しかし、家に帰ると、「やっぱり、諦められない」と、彼への思いがまた膨れ上がってしまい、「どうしたらよりが戻せるか」と考えつづけました。
「復縁の方法教えます」というような占いサイトなどもよく覗きにいきました。
知恵袋で相談してみたら
思いつめた私は、失恋のことを知恵袋で相談してみるということを試してみました。
「よりを戻したいが、どうしたらよいか」と相談したのです。
翌日、その質問に集まった回答は、ひどいものでした。
「あなたは、1人でゆっくり考えたいと言う彼に、時間を与えてあげることもなく、夜中に自分勝手に彼に電話をしてみたり、「最低だ」、「彼がかわいそうだ」、「あなたは彼のことなど好きでもなんでもない」など。
全て、私に同情するような回答ではありませんでした。
だから、「あなたみたいな人はふられて当然だ」という結論でした。
この回答には、本当、滅入りました。
それでなくても死んだように生きていたのに、もう死んでしまうのではないかというくらい辛い日々でした。
そこに甘い誘いがやってくる
そんな風に弱っていたら私の心に付け入るように、ある人が、告白してきました。
実はずっと気になっていたのだけど、私には彼氏がいたので、告白するタイミングをずっと見計らっていたのだというのです。
もう1人では立っていられないほど衰弱していた私は、そんな甘い誘いにのらないわけがありませんでした。
私は、不幸のどん底から、一気に幸せの絶頂へと、息を吹き返しました。
「そうそう、これこれ!」というように、大好きな彼がいて、彼も私を大切にしてくれて、そんな安心を手に入れて、私の心は落ち着きを取り戻していきました。
時の私は、「この人と付き合うために、前の彼との辛い別れが必要だったのだ!」と、思えるようになっていました。
まさかの失恋が再び?!
幸せになりました、ちゃんちゃん。
となると思ったのもつかの間、その幸せは1ヶ月ほどしか続きませんでした。
まさかの、失恋です。
また、突然の彼からの「別れよう」の一言でした。
これは、かなりきつかったです。
「私を好きだと言ったのは、あなたの方じゃないか?!」
「あの辛い失恋から救い出してくれたのはあなたじゃないか?!」
「なのに、また、あの辛い失恋の中に、私を投げ捨てるのか?!」
と、私は再びパニックに陥りました。
自分の思いを散々彼にぶちまけました。
そんな私を、この彼も前の彼と同じように、冷静に優しく応対してくれました。
しかし、私とやり直すとか、また付き合おうとは、決して言ってくれることはありませんでした。
失恋でどん底だった私が・・・
立て続けに起こった二回の失恋から立ち直るには、その後半年ほどの月日が必要でした。
私は、彼氏に依存していました。
彼氏に甘えて、べったりして、独占して、自分の全てを開けっぴろげにして、全てを理解して、受け入れて欲しかった。
そんな私の付き合い方に、彼らは、疲れてしまったのだと思います。
付き合っている最中もでしょうが、別れ話を切り出してからの私の対応には、ほとほとうんざりと呆れ、すっかり気持ちも冷めてしまったことでしょう。
今、それがわかるのは、この二人の彼氏に立て続けにフラれたおかげです。